ニューノーマル時代のスタンダードをつくる新しいサービス10選

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新型コロナウイルスが大流行して早一年。私たちの生活習慣は、様々な局面において変化を求められました。マスク着用が当たり前になり、毎日の通勤通学や買い物の頻度、週末の過ごし方、飲み会……数を挙げれば限りがありません。ポストコロナ時代の礎となる「ニューノーマル」が着実に形成されつつあるといえるでしょう。

今回は、感染リスクの低減を目的にデジタルシフトの必要性が叫ばれているなかで、注目すべき新しいクラウドサービスを【仕事】【教育】【生活】【医療】の4分野をもとにご紹介いたします。

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仕事

仕事をより効率的に、社内コミュニケーションツール

出社や出張の機会が減少した一方で、テレワークやオンライン会議が増加しました。そこで、離れた場所で働く社員とコミュニケーションをとるための、情報共有・通信ツールが普及しました。コロナ禍により一気に普及したZOOMは有名です。これらのサービスはさらに進化し、作業をより快適かつ効率的にするバーチャルオフィスが注目されています。

事例①

Discord:画面共有やグループ通話をより気軽に簡単にできる通話ソフト

事例②

oVice:アバターを用いて現実空間をオンラインで再現する、バーチャル空間サービス

事例③

Strap:離れていてもチームで共同作業のできる、ホワイトボードプラットフォーム

働く選択肢を広げる、副業マッチングサービス

在宅勤務などの働き方が見直される中で、副業への注目が高まっています。通勤や飲み会などが無くなって生まれた時間を有効活用したいと、副業にチャレンジした方もいると思います。さらに、コロナ禍における収入減や孤独などの不安を癒す観点からも、副業マッチングサービスの利用者も増えました。LancersCrowd Worksは以前よりありましたが、そこから発展した特化型のサービスが誕生しています。

事例①

Skill Shift:あなたの業務スキルを活かして地域企業をサポート、地域貢献副業プロジェクト

事例②

オン会.com:誰でも自由に、オンラインスクールやオンラインイベントなどを企画・開催できる、新しい形のSNS

事例③

Clarity Mentor:キャリアからライフイベントまで、解決したい悩みを経験者に相談できる、働く女性のためのメンターマッチングサービス

教育

子供の可能性を広げる、教育系オンラインサービス

オンライン教育の場が広がり、タブレット学習やプログラミング学習の取り組みは小学生から始まっています。文部科学省が打ち出したGIGAスクール構想が前倒しされ、ICT教育がますます注目されています。そのような中、特に子供に向けた新しい学習プラットフォームが誕生しています。ベネッセやトライなどの大手教材では、オンラインスクールがスタンダードとなりました。学校現場でも、タブレットやTeamsなどの導入が増えています。保育園などでも、連絡帳代わりにCoDMONなどのツールが導入されており、教育現場でのオンラインサービスの幅が拡大しています。

事例①

Wonder Box:アプリと教材の融合で楽しく学べる、新しいタブレット通信教育

事例②

D-SCHOOL:ゲーム感覚で英語もマスター、自分だけのゲームを作れる、英語×プログラミング学習

ライブ配信型の双方向コミュニケーションツール

対面で行われていたセミナーもオンラインで実施されるようになりました。オンラインセミナーを示すウェビナーという言葉も流行りました。中でも、配信者と視聴者、または視聴者同士がコミュニケーションし、議論できる場が拡大しました。YouTubeInstagramTikTokなどのライブ配信型ツールは以前より人気ですが、議論の場の提供するClubhouseが誕生し、ブームとなりました。

事例①

Inspire High:世界中の著名人とライブ配信でつなぐ、10代のための意見交流プログラム

事例②

議論メシ:思い立ったことをテーマに議論し、多様な価値観に触れるコミュニティ

事例③

FACTBASE.:様々なテーマについて有意義な議論を深める、ウェブの議論プラットフォーム

事例④

respon:セミナーを聞きながらリアルタイムで、意見交換やアンケート集計を可能にしたアプリ

生活

快適な暮らしを提供、次世代のデリバリーサービス

外出制限や飲食店の時短営業が続き、外食を家で楽しむ機会が多くなりました。感染防止の観点からも、テイクアウトやデリバリーサービスの利用者は増加しています。飲食店の料理を気軽に自宅で楽しめるUberEatsや、食品宅配サービスのOisixなど流行しましたが、新たな次世代デリバリーサービスが次々と誕生しています。

事例①

MyChef:プロのシェフが自宅で本格料理、出張シェフサービス

事例②

QuickGet:食品から日用品まで、アプリで注文して30分以内に届く、デリバリー特化型コンビニ

事例③

食べチョク:農家や漁師からその日のうちにお届け、生産者とコミュニケーションが取れるオンライン直売所

暮らしを豊かにする、IoTスマート家電

 自宅で過ごす時間が増えたことにより、生活をより快適にするスマート家電が普及しました。特に、自宅で料理をする頻度の増加に伴い、IoTキッチン家電への注目度が高まっています。また、長時間自宅で過ごすため、省エネ関連家電への買い替えを検討した家庭も多いのではないでしょうか。感染対策という観点からは、手を触れなくても端末の操作を可能にした、スマートロックやスマートスピーカーが人気商品となりました。

事例①

piccolo:ジェスチャーだけで家中の家電の操作を可能にした、スマートAIカメラ

事例②

TIGER HOME:お米の銘柄に合わせて自動炊飯、見守り機能も付いた、IoT炊飯器

事例③

AiSEG2:家中の家電と連携、動作状態やエネルギー消費量を可視化してエコは暮らしを、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)

お家時間を楽しむ、バーチャルコンテンツ

お家時間をより楽しく充実させるために、様々なバーチャルコンテンツが誕生しました。日本各地や世界各国へ気軽に旅行できない日々が続き、自宅に居ながらも現地を楽しめるような企画が誕生しています。全国各地の水族館や動物園では、お家で楽しめる動画・工作などのコンテンツ提供もありました。VR動画を用いて、普段は行けないような場所も体験できるようになり、お家時間を楽しむ幅が広がりました。

事例①

Travel At Home:現地とリアルタイムで繋がり、会話や買い物も楽しめる、リモート海外旅行

事例②

airbnb:旅先の体験にスポットを当て、世界中のユニークなローカル体験を楽しめるオンラインコンテンツ

事例③

東京Zoovie:東京都内4か所の動物園を中心に、VRツアー・生息地マップ・いきもの図鑑などを楽しめるコンテンツ

事例④

おうち遊園地:全国各地の遊園地が集結し、人気アトラクションのVR動画や工作を楽しめるコンテンツ

非接触でより便利に、キャッシュレスサービス

街でのお買い物のキャッシュレス化も進みました。クレジットカード以外にも決算方法は増えており、paypayLINEpeyなどのスマートフォン決済が浸透しました。さらに、感染防止と利便性の観点から、非接触で簡単にお会計ができるウェアラブル端末やセルフレジが注目されています。スマートウォッチなどのウェアラブル端末で簡単にお会計をできるようになり、さらに進化した指輪型の端末も誕生しています。

事例①

POS+:注文からお会計までセルフで可能、キャッシュレス対応セルフレジ

事例②

wena3:お好きなアナログ腕時計のバックル部分にも装着可能、電子マネーやスマートキーにも対応のスマートウォッチ

事例③

EVERING:指輪でさっとお会計、鍵やチケットなどのID機能も可能な、プリペイド型スマートリング

医療

自宅で安心、オンライン診療サービス

感染対策や健康への関心が一段と高まり、医療機関と患者を繋ぐサービスが普及しました。厚生労働省は「オンライン診療に関するガイドライン」を作成しています。病院へ行かなくても自宅で診察を受け、薬も自宅に届くという仕組みのため、感染対策・医療機関の混雑緩和などの観点から注目されています。医療のDX化により、オンライン診療・相談は、今後ますます拡大していくことが予想されます。

事例①

CLINICS:ビデオチャットを用いて医師が診察し、処方された薬も自宅に届く、オンライン診療・服薬指導アプリ

事例②

LEBER:24時間・365日、医師に気軽にオンライン相談ができる、ドクターシェアリングサービス

事例③

受診相談ユビー:症状に関する質問を選択するだけでAIが自動で診断し、簡単な対処法や受診すべき診療科を教えてくれる、AI自動診断ツール

 自宅で簡単、健康管理ツール

人々の健康に対する意識が向上し、体温記録など、毎日の体調管理が習慣となりました。そこで、アプリやIoT端末を通じて健康管理をできるツールが次々と誕生しています。スマートウォッチなどを通じて記録した情報がアプリに自動的に登録され、グラフ化されることで、日々の変化を見える化できるようになりました。過去のデータも見返すことができるので、自身の健康を見直すきっかけになるのではないでしょうか。

事例①

Metell:メンバーの体温・体調を一括管理できる、検温アプリ

事例②

らくらく健康観察:専門家監修のもとにチームごとの健康管理を簡単にできる、健康観察アプリ

事例③

Easiit:歩数・食事記録・睡眠・体重を記録することにより、自動的にデータ解析され、生活習慣の目標プログラムを提案してくれる健康増進アプリ

事例④

FOBASE Air Pro:24時間、体温と心拍数などを自動測定してモニタリング、通常値をオーバーするとアラームで教えてくれるスマートウォッチ

事例⑤

WITHINGS:睡眠サイクルを記録・分析し、照明やエアコンとも連携して眠りの質を高める、スマート睡眠パッド

最後に

新型コロナの大流行は、私たちの生活について考え直す大きなきっかけとなりました。感染リスク低減を目的に、数々のクラウドサービスが誕生しましたが、これらの変化は、単に感染対策にとどまりません。人々の生活がデジタル上に遷移したことにより、ビジネスの展開の幅が広がりました。ITやIoTを駆使することで、私たちの暮らしは今まで以上に豊かになりつつあります。

今回ご紹介した「ニューノーマル時代のスタンダードをつくる 新しいサービス」は、まさに新型コロナ流行による、特筆すべき副産物といえるのではないでしょうか。

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AUTHOR

maiのアバター mai WEBライター

愛知県在住。ライター歴1年。大学では栄養学を学び、管理栄養士の資格を取得。卒業後、医学系雑誌の編集部などに勤務。出産を機に仕事を離れ、夫の海外赴任により上海に3年間在住。コロナ禍で日本に戻りお仕事を探す中で、在宅ワークでの働き方に惹かれ、ライターを目指す。息子2人の育児をしながら、文章力アップのために日々勉強中。料理と旅行と写真が好きです。

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