「やりたい」を実現させるには何よりも「続ける」ことが大切

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こんな方にお話を伺いました
映像系フリーランス集団eight create代表mizuki

関東在住。25歳。平日は会社員として働きながら、企業向けのプロモーション映像制作やYoutube動画の撮影・編集を行う映像系フリーランス集団eight create代表を兼任している。

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自分が逃げれる場所すら自分には与えない

まず、初めに映像系フリーランス集団eight createを始めようと思ったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

 大学生の頃に、映像系のベンチャー企業でバイトをしていたんですけど、そこで動画作りの楽しさを知りました。

そのまま、その会社で働き続けても良かったんですけど、請け負った仕事をただこなすのではなく、自分自身で考えて仕事をしたいなと思ったんです。これを個人として完結させることも可能でしたが、組織化することで様々な人の意見が入り混じり、自分一人でやるよりも作品の価値が向上すると考えたのがeight createを立ち上げたきっかけです。

集めるメンバーに何かポリシーはありますか?また、どのような経緯で集まったのでしょうか?

メンバーは出来るだけ、自分の価値観と一致している人を集めました。また、組織立ち上げ時のタイミングはスピード感が大切だと思ったので直接会って話せる地元付近でメンバーを探しました。集まった経緯は、2019年からクリエイター交流会というタイトルで「まだ顔も知らない、同じ価値観を持った人と出会いたい。」をテーマにイベントを定期的に開催していたんですけど、今のメンバーとはそこで出会いました。イベントの内容は自分の持っているスキルや特技をプレゼンしあって、新しい「何か」を生み出すきっかけになればいいなと想いで、2019年の冬から始めました。

メンバー皆さんは元から経験やスキルがあったのですか?

企業向けの案件を担当している人は元々映像系の会社で、働いていた経歴があったのでポートフォリオを見て声をかけました。

高校の同級生もメンバーにいて、主にYouTubeなどの案件を担当してもらっているんですけど、元々経験やスキルはなかったですね。それでも彼を誘った理由は、その当時レスランシェフをしていたんですけど仕事が過酷過ぎて、これからどうしようと悩んでいたので何か力になれることはないかなと考えた時に、学生時代から二人で良くYouTubeを見たりしていたので、動画編集のスキルは僕が全て教えるから一緒にやらないか?と声をかけました。

mizukiさんは平日は会社員として、働いているとお伺いしました。なぜ、会社員+フリーランスという働き方になったのでしょうか?また、その上で辛いこと・難しいことを教えて下さい。

会社員+フリーランスという働き方になった理由は、学生時代専攻していたIT系の仕事と自身で立ち上げた動画編集事業がどちらともやりたいことだったからです。

やりたいことをどちらか一つに絞って考えるより、どのようにして両方をやるかを考えた結果、今の働き方になりました。

その上で一番難しいことは、eight createとしての僕自身の仕事は企業さんへの営業活動、ディレクションがメインなので、クライアントとの電話対応はどうしても対応出来ないので会社の昼休みとかに電話するんですけど、電話が長引いてしまうと同僚や上司などに「あれ?長い時間何してたの?」と聞かれたりするので、なるべくそうならないよう時間調整することが難しいです。

最近は、会社自体がリモートワークになったので少しはやりやすくはなったんですけど、それでも会社の業務自体は変わらないので中々難しいです。

また、会社がとても忙しくて残業続きで、eight createの案件が重なった時は精神的にも身体的にも辛かったです。朝方まで案件をこなしてから、そのまま会社に出社していたので寝る時間がほとんどなかったです。それと遠方のクライアントから平日の訪問を指定された場合は、有給を利用して訪問しなければいけないので、休みのようで休みが常にないこともしんどかったですね。

その中でもモチベーションを保てた要因はなんですか?

やっぱり、単純に動画を作ることが好きなことだからです。

自分が関わった動画で、見ず知らずの人の人生が豊かになったり、思い出の一部になっていると考えるとモチベーションは必然的に上がります。それと定期的にイベントを開催していたので、そのイベントで紹介していただいたクライアントの方もいるのでご縁をいただいた方の顔に泥を塗るような行為は絶対にしたくないという思いでした。

それでも、ふとした時に心が折れそうになる時も勿論人間なのであるんですけど、自分で決めた道ですし絶対に逃げたくないので、どれだけ辛いことや難しいことがあっても、逃げれないように人と人の繋がりを鎖のようにしているので、それもモチベーションを保っている要因かなと思います。

フリーランスは職業ではなくあくまで手段

mizukiさんにとって、フリーランスとはなんだと思いますか?

僕にとってフリーランスは好きなこと・やりたいこと・少し人より得意なことを本気で頑張って、お金に出来るようになった環境にいる人を指す言葉だと思います。例えば、YouTuberとかもそうですね。自由に好きな表現をしてお金が貰える所がいい所かなと思います。

賛否両論あると思いますが、あくまでフリーランスは仕事をする為の手段であって、職業ではないと僕は思います。自由にやれる分、自分が動かないと何も始まらないので。

フリーランスとは特定の企業や団体、組織に所属せずに活動している人達を指す言葉だと思うのですが、eight createはチームで活動していますよね。そこは何か考えがあってのことでしょうか?

そうですね。良く周りからも「フリーランス集団ってすごい矛盾している!」と言われるんですけど(笑)僕の考え的には少しずるいかもしれないですけど、会社的な側面を持った、お互いを利用し合えるコミュニュティーの一つの感覚です。

会社としての面でいいところは、メンバー全員の作品が一つの団体のポートフォリオになるので、企業へ営業がかけやすい点です。

逆にコミュニュティーとしての面でいいところは、人数がいることによって基本的にどの案件が来ても対応出来ることです。仮に、メンバーの一人から「この案件今対応出来ないんで、お願いしてもいいですか?」と言われた時にチーム内で案件を引き受けたり出来る点です。

なので、会社的な面とコミュニュティーの面の二つのいいところを利用しています。それと集団で仕事をしていると僕が思い付かないような発想が出たりするので、僕自身も勉強になります。

mizukiさんは本職ではITエンジニアとして働かれていると思うのですがeight createのみで生きていこうと思ったことはないのですか?

それはないです。eight createの利益は基本的に生活費などには一切使わず、利益を予算に回して活動しているので、会社を辞めてしまうと生きていく為にeight createの活動をすることになるのでそれは自分的には少し、違うかなと思っています。やっぱり、事業が軌道に乗るまで「好きなことで生きていく」のは金銭的に余裕がなくなるパターンが多いと思います。

お金って心に余裕を持たせるものだと思っているので、なるべくリスクは避けたいです。確かどちらか一つに絞れば、楽なのかもしれないですけど今は頑張る時なのかなと思っています。eight createを始めようと思った時から大変なことは分かっていたので、想定の範囲内です。でも、基本的にどちらとも好きな仕事なのであまり苦にならないです。

やりたいと思ったことは全て実現出来る

mizukiさんがeight createを運営する中で一番気をつけていることはなんですか?

僕が一番気をつけていることは話しづらい環境を作らないことです。メンバーみんなの意見を尊重した上で、議論を交わすように必ずしています。

eight createの代表はあくまで僕ですけど、先程もお話したようにお互いを利用し合えるコミュニュティーの一つなので色々な要素を交えるように心がけています。

何気ない会話の中にもひらめきやヒントがあったりするので、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。

今後の目標はありますか?

eight createとしても自分自身としてもやりたいと思ったことが全て実現出来る環境作りが目標です。

もちろん難しいこともあると思うんですけど、頭ごなしに最初から無理と言わず、一度議論を交わして出来そうなら全てやってみようというスタンスで今後も活動して行きたいです。

やっぱり僕自身も幸せになりたいし、メンバーやクライアントも含めて幸せにすることが出来たらいいなと思ってるので、その為には妥協をしたくないです。

人と関わり続けることが結果「幸せ」につながる

mizukiさんにとっての幸せとは?

僕は人と関わって行くことが、自分にとって幸せなことだなと思っています。

実は中学生の頃ほんの一瞬だけ、いじめっ子的な人物に目をつけられて、クラス中から無視され続ける期間がありました。明日学校に行けば元通りになるのかなと思いながら通っていたので、不登校になったりとかはなかったんですけどかなり、それがかなり辛かったんです。

まるで、自分が空気のような存在に感じました。

でも、そういう経験があったからこそ友達がいる・家族がいる・仕事がある、すごく当たり前のことかもしれないですけど、幸せなことに感じています。なので、高校生になってバンドを組んでみたりイベントを主催してみたりとしっかりと人と関わって行こうと思いました。

人と関わって行くことによって、得たものや気づいたことも沢山あったのでボジティブに考えれば、中学生の頃の経験があったからこそ人と関わって行くことの大切さを学びました。

人と関わって行くことによって、得たもの・気づいたことは具体的にはありますか?

人と関わりを増やす中で気付いた事としては、世の中で運がいいと自負している人の特徴は人との繋がりや関わりが多かったということです。

逆に運が悪いと言っている人は、人との関わりが極端に少ない方が多いのではないかと思います。私も元々運が悪いと思っていたのでそう思うのですが、

例えば、1人しか繋がりがない人だとその1人からしかアクションがない訳です。でも、その繋がりを10・100と増やすと反応やアクションがかなり増えます。分母が多ければ、多いほどチャンスが多いなと思います。運が良い人って、相対的に幸せな人が多いと思います。

なので僕は1本化された会社の軸だけではなく、eight createという他の軸を持つことによって、浅く広く繋がりを増やして行って、常に自分自身をアップデートしています。

最後に読者の方に伝えたいことはありますか?

今の世の中って、真面目な人が多すぎると思います。1つやりたいことを決めたら、それ以外はやってはいけないみたいな考え方をしている人が僕の周りも含めて、とても多いと思います。僕はもう少し、ずる賢く、我慢せずにやりたいことをやってもいいのかなと思います。

最近、Twitterなどで脱サラしてフリーランスに転身しましたみたいな人をよく目にします。ある程度確証や信念を持ってその事業をやるのであればいいと思うんですけど、何も考えずに脱サラしてフリーランスで事業します!っていうのは、結果的に「ただ会社を辞めたかっただけでは」と僕は思います。

ずる賢く生きるって言うのは、断片的に見れば一見すごい悪いことをして逃げているように見えますが、とてもしんどいことだと思います。

好きに生きることは絶対に悪いことではないです。

やりたいことがある人は僕に連絡下さい。

力になれることがあれば、全力で力になります。

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兵庫県出身、東京都在住。ライター歴4年。音楽専門学校 卒業後。ライブハウスでイベントのブッキング担当として勤務。コロナ禍になり、新しい刺激を求め東京に上京。現在はフリーでWebライターをしながら、更なるスキルアップの為、日々勉強中。お酒・音楽が好きです。

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